はじめに
こちらのブログではSAP Datasphereでご提供しているビジネスコンテンツの概要とインポート手順についてご紹介します。
ビジネスコンテンツとは
ビジネスコンテンツはSAPが無償で提供しているSAPデータソースとの連携を含む業務別、業界別のユースケースに対応した事前定義済みモデルのテンプレートです。
SAP Datasphereでご提供しているビジネスコンテンツにはテーブル、ビュー、ファクト、分析モデルなどの事前済みオブジェクトが含まれており、各コンテンツに含まれるオブジェクトやメジャー、KPI、データソースといった詳細情報はSAP Help Portalにて公開されております。
また、SAP DatasphereではSAPが作成したビジネスコンテンツだけでなくサードパーティーコンテンツとしてSAPパートナーが作成したビジネスコンテンツも提供しております。
モデリングレイヤー概要
ビジネスコンテンツに含まれるデータモデルの構成についてご紹介いたします。
ビジネスコンテンツはSAPのモデリングベストプラクティスに則って3つのレイヤーで構成されています。
SAP Datasphereのヘルプでは提供されているコンテンツ(ダッシュボード、ストーリー、モデル)の詳細を確認することができ、以下はFinance Foundation for SAP S/4HANA and S/4HANA Cloudの構成図です。
上記でご紹介した通りSAP Datasphereのビジネスコンテンツに含まれるテーブルやビュー、分析モデルなどが3つのレイヤーに分かれて構成されているのがご確認いただけます。また、テーブルやビューの技術名にはそれぞれのレイヤーの略語 (IL, HL, RL)より識別が可能となっています。
ビジネスコンテンツの探し方
ビジネスコンテンツはSAP Help Portalあるいはコミュニティページより探すことが可能です。
SAP Datasphere オンラインヘルプSAP Datasphere ビジネスコンテンツ コミュニティページ
ビジネスコンテンツのインポート
ビジネスコンテンツをインポートする前に特定のビジネス名と技術名で専用のスペースを作成する必要があります。
ビジネス名:SAP & Partner Content技術名:SAP_CONTEN
また、通貨換算テーブルの事前作成などが必要となる場合があり、それらの要件に関する情報はこちらのSAP Help Portalをご確認ください。
** コンテンツネットワークからコンテンツをインポートするには、DW 管理者グローバルロールを持つユーザ (または、範囲設定済みの DW スペース管理者ロールと、ライフサイクル権限を付与するグローバルロールの両方を持つユーザ) が必要となります。
SAP Datasphereのメニューよりセマンティックオンボーディングを選択し、コンテンツネットワーク以下からいずれかのタイルを選択します。
ビジネスコンテンツ: 業種および業務ライン向けに SAP が作成したエンドツーエンドのビジネスシナリオです。サードパーティコンテンツ: SAP パートナが作成したエンドツーエンドのビジネスシナリオです。一部のサードパーティコンテンツは SAP Store で購入する必要があります。
本ブログではSAPが作成したコンテンツである「ビジネスコンテンツ」を選択します。
提供されているビジネスコンテンツの一覧が表示されます。
インポートするビジネスコンテンツを選択します。
以下は「Finance Foundation for SAP S/4HANA and S/4HANA Cloud」を選択した例です。
「概要」ページでは選択したビジネスコンテンツの概要を確認することが可能です。
また、スクロールダウンすると「How to install this package」という欄があり、こちらにはビジネスコンテンツに関する確認事項や、使用するデータソース、接続作成にあたって指定されている接続情報などが記載されているため、インポートの開始前に確認する必要があります。
「インポートオプション」ページではインポート時のオプションを選択します。
「上書き設定」ではシステム上のオブジェクトと同じ名前のオブジェクトがインポートに含まれている場合に既存のコンテンツを維持するのか、上書きするのかを選択します。
システムにまだ存在しないオブジェクトは常にインポートされます。「データの上書きのみ」あるいは「オブジェクトとデータを上書きする」のオプションを選択した場合、影響を受けるコンテンツのチェックが行われます。
右下の「インポート」を選択することでコンテンツのインポートジョブが開始され、「通知」よりインポートの実行状況の確認が可能です。
完了時やエラー発生時も通知からご確認いただくことが出来、インポートされたコンテンツは「SAP&Partner Content」スペースで確認が可能です。
既知の課題と制約
コンテンツネットワークで提供されているコンテンツの既知の課題と制約はこちらのSAP Help Portalを参照してください。
さいごに
最後までお読みいただきありがとうございます!
本ブログではSAP Datasphereのビジネスコンテンツの探し方とインストール手順をご紹介しました。
数多く提供されている業務および業種別の定義済みコンテンツを活用し、サンプルとして、あるいはテンプレートとして有効活用していただければと思います。
以下に参考としてSAP Help Portalのリンクを掲載しておりますので、併せてご確認ください
SAP および SAP パートナのビジネスコンテンツをコンテンツネットワークからインポート
SAP Datasphere Business Content
はじめにこちらのブログではSAP Datasphereでご提供しているビジネスコンテンツの概要とインポート手順についてご紹介します。ビジネスコンテンツとはビジネスコンテンツはSAPが無償で提供しているSAPデータソースとの連携を含む業務別、業界別のユースケースに対応した事前定義済みモデルのテンプレートです。SAP Datasphereでご提供しているビジネスコンテンツにはテーブル、ビュー、ファクト、分析モデルなどの事前済みオブジェクトが含まれており、各コンテンツに含まれるオブジェクトやメジャー、KPI、データソースといった詳細情報はSAP Help Portalにて公開されております。また、SAP DatasphereではSAPが作成したビジネスコンテンツだけでなくサードパーティーコンテンツとしてSAPパートナーが作成したビジネスコンテンツも提供しております。モデリングレイヤー概要ビジネスコンテンツに含まれるデータモデルの構成についてご紹介いたします。ビジネスコンテンツはSAPのモデリングベストプラクティスに則って3つのレイヤーで構成されています。SAP Datasphereのヘルプでは提供されているコンテンツ(ダッシュボード、ストーリー、モデル)の詳細を確認することができ、以下はFinance Foundation for SAP S/4HANA and S/4HANA Cloudの構成図です。上記でご紹介した通りSAP Datasphereのビジネスコンテンツに含まれるテーブルやビュー、分析モデルなどが3つのレイヤーに分かれて構成されているのがご確認いただけます。また、テーブルやビューの技術名にはそれぞれのレイヤーの略語 (IL, HL, RL)より識別が可能となっています。ビジネスコンテンツの探し方ビジネスコンテンツはSAP Help Portalあるいはコミュニティページより探すことが可能です。SAP Datasphere オンラインヘルプSAP Datasphere ビジネスコンテンツ コミュニティページビジネスコンテンツのインポートビジネスコンテンツをインポートする前に特定のビジネス名と技術名で専用のスペースを作成する必要があります。ビジネス名:SAP & Partner Content技術名:SAP_CONTENまた、通貨換算テーブルの事前作成などが必要となる場合があり、それらの要件に関する情報はこちらのSAP Help Portalをご確認ください。** コンテンツネットワークからコンテンツをインポートするには、DW 管理者グローバルロールを持つユーザ (または、範囲設定済みの DW スペース管理者ロールと、ライフサイクル権限を付与するグローバルロールの両方を持つユーザ) が必要となります。SAP Datasphereのメニューよりセマンティックオンボーディングを選択し、コンテンツネットワーク以下からいずれかのタイルを選択します。ビジネスコンテンツ: 業種および業務ライン向けに SAP が作成したエンドツーエンドのビジネスシナリオです。サードパーティコンテンツ: SAP パートナが作成したエンドツーエンドのビジネスシナリオです。一部のサードパーティコンテンツは SAP Store で購入する必要があります。本ブログではSAPが作成したコンテンツである「ビジネスコンテンツ」を選択します。提供されているビジネスコンテンツの一覧が表示されます。インポートするビジネスコンテンツを選択します。以下は「Finance Foundation for SAP S/4HANA and S/4HANA Cloud」を選択した例です。「概要」ページでは選択したビジネスコンテンツの概要を確認することが可能です。また、スクロールダウンすると「How to install this package」という欄があり、こちらにはビジネスコンテンツに関する確認事項や、使用するデータソース、接続作成にあたって指定されている接続情報などが記載されているため、インポートの開始前に確認する必要があります。「インポートオプション」ページではインポート時のオプションを選択します。「上書き設定」ではシステム上のオブジェクトと同じ名前のオブジェクトがインポートに含まれている場合に既存のコンテンツを維持するのか、上書きするのかを選択します。 システムにまだ存在しないオブジェクトは常にインポートされます。「データの上書きのみ」あるいは「オブジェクトとデータを上書きする」のオプションを選択した場合、影響を受けるコンテンツのチェックが行われます。右下の「インポート」を選択することでコンテンツのインポートジョブが開始され、「通知」よりインポートの実行状況の確認が可能です。完了時やエラー発生時も通知からご確認いただくことが出来、インポートされたコンテンツは「SAP&Partner Content」スペースで確認が可能です。既知の課題と制約コンテンツネットワークで提供されているコンテンツの既知の課題と制約はこちらのSAP Help Portalを参照してください。さいごに最後までお読みいただきありがとうございます!本ブログではSAP Datasphereのビジネスコンテンツの探し方とインストール手順をご紹介しました。数多く提供されている業務および業種別の定義済みコンテンツを活用し、サンプルとして、あるいはテンプレートとして有効活用していただければと思います。以下に参考としてSAP Help Portalのリンクを掲載しておりますので、併せてご確認くださいSAP および SAP パートナのビジネスコンテンツをコンテンツネットワークからインポートSAP Datasphere Business Content Read More Technology Blogs by SAP articles
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