本ブログはSeamless planning integration between SAP Analytics Cloud and SAP Datasphere – product FAQを和訳したものです。
イントロダクション
このブログでは、SAP Analytics CloudとSAP Datasphere間の『Seamless Planning』の詳細な情報を提供することを目的としています。すでに別のブログで、Seamless Planningの概要とControlled Release(制限付き初期リリース)を発表するブログ投稿を公開しました。また、Seamless Planningに関する前提条件についても説明しています。まずはこちらをご覧ください。
SAP Analytics CloudとSAP Datasphereの接続/リンク
Seamless Planningを使用するには、テナントで何を変更する必要がありますか。
SAP Analytics CloudおよびSAP Datasphereのシステムオーナーがテナントをリンクする必要があります。リンクにより、サポートされているオブジェクトタイプのデータ保管場所としてSAP Datasphereのスペースを選択できるようになります。
SAP Analytics CloudとSAP Datasphereをリンクする前に知っておくべきことは何ですか。
前提条件に加えて、SAP Analytics CloudテナントとSAP Datasphereテナントは 1:1 の関係でのみリンクすることができます。1 つのSAP Analytics Cloudテナントは、1 つのSAP Datasphereテナントにのみリンクできます。そのため、ランドスケープおよびライフサイクル管理の視点で評価し、慎重に計画する必要があります。
将来的には、テナント関係に関する柔軟性の向上を目指しますが、現段階のタイムラインはありません。
SAP Datasphere へのモデルデプロイメント
モデルをSAP Datasphereにデプロイする方法を教えてください。
新しいモデルを作成する度に、データ保管場所を選択できます。つまり、SAP Analytics CloudまたはSAP Datasphereを選ぶことになり、SAP Datasphereを選択するとデプロイすることができます。SAP Datasphereを選択した場合は、スペースを選択する必要があります。また、SAP Analytics Cloudのコンテンツネットワークを介してコンテンツをインポートするときに、データ保管場所としてSAP Datasphereを選択することもできます。
従来の勘定モデルをSAP Datasphereにデプロイできますか。
いいえ。従来の勘定モデルはサポートされず、将来サポートされません。
既存のモデルとコンテンツを新しいアーキテクチャに移行することはできますか。
移行サポートツールはまだ利用できません。ただし、これは将来拡張予定で優先度も高いと捉えています。
公開ディメンションテーブルと通貨換算テーブルのデプロイはどうなりますか。
公開ディメンションテーブルおよび通貨換算テーブルの作成時に、データ保管場所を選択するように求めるプロンプトも同様に表示されます。公開ディメンションテーブルおよび通貨換算テーブルのデータ保管場所は、モデルで使用されるモデルのデータ保管場所と一致する必要があります。(SAP Datasphereの場合はスペースも同一にする)
データ管理
Seamless Planningの設定でデータ管理はどのように処理されますか。
初期リリースでは、SAP Analytics Cloudのデータ管理機能 (データ取得フレームワーク、データインポートサービス、データエクスポートサービスなど) を使用してデータ管理が処理されます。つまり、SAP Datasphereでは、SAP Datasphereのデータ統合ツール (変換フローなど) を使用して、SAP Analytics Cloudのテーブル(モデル等)にデータを直接書き込むことはできません。これは、将来的にサポートする可能性があります。
SAP Analytics Cloud と SAP Datasphere 間でマスタデータを管理するにはどうすればよいですか。
SAP Analytics Cloudでは、計画に必要なマスタデータを保存およびモデル化するために、SAP Analytics Cloudで管理されるディメンションが引き続き使用されます。今後、SAP Datasphereで以前に作成されたディメンションをSAP Analytics Cloudで利用できるようにする予定です。
計画およびモデリング機能
Seamless Planningのモデルでは、SAP Analytics Cloudのすべての計画およびモデリング機能を使用できますか。
はい、今までの計画およびモデリング機能はすべてSAP Datasphereにデプロイされたモデルで使用可能です。別のブログ に記載されているControlled Releaseに対する制限はごくわずかです。
モデルのデータをSAP Datasphereに保存することを選択した場合でも、SAP Analytics Cloudでモデルを構築していることを理解することが重要です。そのため、基本的にすべての計画機能がサポートされています。
SAP Analytics Cloud の予測シナリオはサポートされていますか。
はい、SAP Datasphereにデプロイされた計画モデルに対して時系列予測を実行できます。Seamless Planningとは関係なく、将来的には SAP Analytics Cloudの新規計画モデルに対するSmart Predict(回帰予測および分類予測)のリリースも計画しています。ここでも、SAP Datasphereにデプロイされたモデルでも使用できます。
予測シナリオは、SAP Datasphereのデータマーケットプレイスのデータおよび履歴データへのよりシームレスなアクセスが可能になり、将来特に恩恵を受ける領域です。
SAP Analytics Cloud, add-in for Microsoft Office はサポートされていますか。
はい、サポートされます。
SAP Datasphere での利用
SAP Analytics Cloud のオブジェクトは、SAP Datasphere でどのように公開および利用されますか。
モデルのファクトテーブルと公開ディメンションテーブルについては、データビルダでファクトテーブルと公開ディメンションテーブルの公開を選択できます。
SAP Analytics Cloudのモデルでは、基礎となるデータファンデーションが “ローカルテーブル (ファクト)” として公開されますが、公開ディメンションテーブルでは、翻訳テーブル (多言語の説明を保存) および将来的には階層テーブルに関連付けられた “ローカルテーブル (ディメンション)” としてマスタデータが公開されます。その後、SAP Datasphereでは、SAP Analytics Cloudで公開されているオブジェクトをグラフィックビュー、SQL ビュー、分析モデル、変換フローなどで使用できます。
SAP Analytics Cloud オブジェクトを SAP Datasphere で直接変更することはできますか。
SAP Analytics Cloudオブジェクトは、SAP Datasphereでは読込専用モードで表示されます。つまり、SAP Datasphereではこれらのオブジェクトに対して構造的な変更を行うことはできません。
SAP Datasphereの別のスペースで計画データを共有できますか。
SAP Analytics Cloudのモデルおよび公開ディメンションが SAP Datasphereで公開されると、SAP Datasphereのモデラで共有機能を使用して、これらのオブジェクトを他のスペースと共有することを選択できます。
SAP Datasphereのテナントの計画モデルおよびアクティビティの影響を監視することはできますか。
Seamless Planningでは、計画モデルが SAP Datasphereのスペースにデプロイされます。そのため、ディスクとメモリが消費されます。また、データアクションの公開や実行などの計画アクティビティが SAP Datasphereのデータベースで実行されます。SAP Datasphereのシステムモニタを使用して、これらのロードを追跡することができます。
計画に関する行動・操作
SAP Datasphereで計画データを直接変更することはできますか。
SAP Analytics Cloudのインタフェースでは、モデル構造およびすべてのデータ変更が引き続き管理されます。SAP Datasphereで計画ファクトテーブルに直接書込することはできません。 ただし、計画モデルで SAP Datasphereのデータを利用するための拡張を将来的に予定しています。
SAP Datasphereでは、Python、Azure、Pandas などのアルゴリズムのライブラリにアクセスして、SAP Analytics Cloudの計画機能を拡張できますか。
Python のようなプログラミング言語は、ETL、レポートティング、分析など、多くの領域でSAP Datasphereを拡張し、Pandas や NumPy などのライブラリへのアクセスを提供できます。概要については、こちらを参照してください。また、このブログでは、埋め込まれたPredictive Analysis Libraryを使用して、時系列予測でSAP Business AIのプロジェクトを実装する方法を示しています。
アクセス、ロール、セキュリティに関して
ユーザに必要なロールは何ですか。
モデルをSAP Datasphere に保存し、SAP Datasphereのアセットを構築する場合SAP Analytics Cloudのモデラおよび SAP DatasphereのDW モデラ、またはSAP Analytics Cloudでモデルとモデリングアセットを作成し、SAP Datasphereのスペースに保存するための同等のロール。 (SAP Datasphere のデータビルダに対する読み込みおよび作成権限が必要) SAP Datasphereでビューおよび分析モデルを作成するための SAP DatasphereのDW モデラロールまたは同等の権限。SAP DatasphereのDW コンシューマロールまたはこれに相当するロールは、スペース内のオブジェクトを表示することが可能。計画担当者は SAP Datasphereにユーザを持っている必要があります。さらに、SAP Analytics Cloudで既知のロールおよびデータアクセスが必要です。(データアクセス制御またはロール、Seamless Planningにおける変更はなし)分析モデルに基づくレポートは、SAP Datasphereによって保護されます。 読込アクセスおよびSAP Datasphereのデータアクセス制御が考慮されます。また、ストーリーを表示するには、SAP Analytics Cloudの既知のロールが必要です。Seamless Planningにおける変更はありません。
計画モデルのデータ権限はどのように処理されますか。
計画モデルの場合、データアクセス制御およびロール/モデルのデータプライバシーは、データを保護するためのツールとして残り続けます。双方の機能の調和は、将来的に拡張する可能性があります。
SAP Analytics CloudとSAP Datasphereに共通のユーザ管理はありますか。
現在、共通のユーザ管理は計画されていません。既存の設定に基づいてユーザ管理プロセスを合理化するためには、SAP Analytics Cloud および SAP Datasphereの 全体にユーザ変更を伝送するようにカスタムSAML アイデンティティプロバイダを設定することができます。詳細については、こちらを参照してください。
制限
Seamless Planningを使用する場合の機能制約はありますか。
Seamless Planningを使用していないモデルに対して提供される機能と比較して、以下の機能の違いに注意してください (QRC4.2024 以降) 。SAPは、早急にそれらを対応するよう進めています。
データエクスポートサービスのデルタサブスクリプションは利用できません。 (今後サポート予定)SAP Datasphereモデル上のオブジェクトに対して、新しいメンバーセレクタが表示されません。 (サポート予定: 2025年 第 1 四半期)地理マップの制限 (今後サポート予定):地理エリアは地理マップに表示されません。地理マップのコロプレスレイヤに表示される地理座標は表示されません。データアナライザのアーティファクトが SAP Datasphereのスペースに含まれている場合、コンテンツネットワークのインポートパッケージを SAP Datasphereのスペースに再ポイントすることはできません。 (サポート予定: 2025年 第 1 四半期)
Seamless Planningの現在の範囲において、重要な機能制限は何ですか。
Controlled Release後のリリースで削除する機能の制限事項については、以下を参照してください。
複数のモデル間で公開ディメンションを共有できるのは、モデルと公開ディメンションが同じ SAP Datasphereのスペースにデプロイされている場合のみです。通貨レートテーブルについても同様です。階層はSAP Datasphereに公開されません。必要な場合は、SAP Datasphere で再構築する必要があります。SAP Analytics Cloudのモデル間計画アクティビティ (データアクションモデル間コピーステップなど) は、必要なモデルが同じ永続性(SAP Analytics Cloud に全てある、または SAP Datasphereに全てある) で、同じ SAP Datasphereのスペースにデプロイされている場合にのみ許可されます。
Seamless Planningのモデルでサポートされない機能はありますか。
Seamless Planningの計画モデルではサポートされない機能がいくつかあります。なぜなら今後SAP Analytics Cloud からフェーズアウトされるためです。将来的にサポートする計画はありません。
従来のストーリーエクスペリエンス:Seamless Planningの計画モデルは、最適化されたデザインエクスペリエンスでのみ利用できます。入力タスク:最適化されたデザインエクスペリエンスでは提供を予定していないため、代わりに SAP Analytics Cloudのカレンダ機能を使用してください。
将来のスコープ
今後どのような機能が予定されていますか。
まず、上記の制限を解除するよう進める予定です。次に、データの相互利用の強化・モデリング作業の合理化を行い、多様な計画業務のユースケースに貢献するための付加価値の高い機能を提供予定です。具体的なアイデアを一部ですが以下に記載します。
(ライブ) SAP Datasphereデータの相互利用新しいアーキテクチャへの既存の SAP Analytics Cloudコンテンツの移行サポートSAP Datasphereからのディメンションの再利用マルチアクションおよびタスクチェーンによる SAP Analytics Cloud とSAP Datasphere間のワークフローのクロスオーケストレーション
ライセンス
Seamless Planningを使用するには、どのライセンスが必要ですか。
SAP Analytics CloudとSAP Datasphereの両方のライセンスを所有する必要があります。SAP Analytics Cloudは主にユーザライセンスで、SAP Datasphereは容量によって変わるライセンス体系であり、Seamless Planningのシナリオでは、SAP Analytics Cloudの計画機能のユーザライセンスを取得し、SAP Datasphereでは必要なハードウェア (ストレージ、メモリ、計算) のライセンスを取得します。
まとめ
Seamless Planningは大きな変化であり、また同時に大きなチャンスです。このブログポストを継続的に修正・更新していきますので、引き続き活用ください。
本ブログはSeamless planning integration between SAP Analytics Cloud and SAP Datasphere – product FAQを和訳したものです。 イントロダクションこのブログでは、SAP Analytics CloudとSAP Datasphere間の『Seamless Planning』の詳細な情報を提供することを目的としています。すでに別のブログで、Seamless Planningの概要とControlled Release(制限付き初期リリース)を発表するブログ投稿を公開しました。また、Seamless Planningに関する前提条件についても説明しています。まずはこちらをご覧ください。 SAP Analytics CloudとSAP Datasphereの接続/リンクSeamless Planningを使用するには、テナントで何を変更する必要がありますか。SAP Analytics CloudおよびSAP Datasphereのシステムオーナーがテナントをリンクする必要があります。リンクにより、サポートされているオブジェクトタイプのデータ保管場所としてSAP Datasphereのスペースを選択できるようになります。SAP Analytics CloudとSAP Datasphereをリンクする前に知っておくべきことは何ですか。前提条件に加えて、SAP Analytics CloudテナントとSAP Datasphereテナントは 1:1 の関係でのみリンクすることができます。1 つのSAP Analytics Cloudテナントは、1 つのSAP Datasphereテナントにのみリンクできます。そのため、ランドスケープおよびライフサイクル管理の視点で評価し、慎重に計画する必要があります。将来的には、テナント関係に関する柔軟性の向上を目指しますが、現段階のタイムラインはありません。 SAP Datasphere へのモデルデプロイメントモデルをSAP Datasphereにデプロイする方法を教えてください。新しいモデルを作成する度に、データ保管場所を選択できます。つまり、SAP Analytics CloudまたはSAP Datasphereを選ぶことになり、SAP Datasphereを選択するとデプロイすることができます。SAP Datasphereを選択した場合は、スペースを選択する必要があります。また、SAP Analytics Cloudのコンテンツネットワークを介してコンテンツをインポートするときに、データ保管場所としてSAP Datasphereを選択することもできます。従来の勘定モデルをSAP Datasphereにデプロイできますか。いいえ。従来の勘定モデルはサポートされず、将来サポートされません。既存のモデルとコンテンツを新しいアーキテクチャに移行することはできますか。移行サポートツールはまだ利用できません。ただし、これは将来拡張予定で優先度も高いと捉えています。公開ディメンションテーブルと通貨換算テーブルのデプロイはどうなりますか。公開ディメンションテーブルおよび通貨換算テーブルの作成時に、データ保管場所を選択するように求めるプロンプトも同様に表示されます。公開ディメンションテーブルおよび通貨換算テーブルのデータ保管場所は、モデルで使用されるモデルのデータ保管場所と一致する必要があります。(SAP Datasphereの場合はスペースも同一にする) データ管理Seamless Planningの設定でデータ管理はどのように処理されますか。初期リリースでは、SAP Analytics Cloudのデータ管理機能 (データ取得フレームワーク、データインポートサービス、データエクスポートサービスなど) を使用してデータ管理が処理されます。つまり、SAP Datasphereでは、SAP Datasphereのデータ統合ツール (変換フローなど) を使用して、SAP Analytics Cloudのテーブル(モデル等)にデータを直接書き込むことはできません。これは、将来的にサポートする可能性があります。SAP Analytics Cloud と SAP Datasphere 間でマスタデータを管理するにはどうすればよいですか。SAP Analytics Cloudでは、計画に必要なマスタデータを保存およびモデル化するために、SAP Analytics Cloudで管理されるディメンションが引き続き使用されます。今後、SAP Datasphereで以前に作成されたディメンションをSAP Analytics Cloudで利用できるようにする予定です。 計画およびモデリング機能Seamless Planningのモデルでは、SAP Analytics Cloudのすべての計画およびモデリング機能を使用できますか。はい、今までの計画およびモデリング機能はすべてSAP Datasphereにデプロイされたモデルで使用可能です。別のブログ に記載されているControlled Releaseに対する制限はごくわずかです。 モデルのデータをSAP Datasphereに保存することを選択した場合でも、SAP Analytics Cloudでモデルを構築していることを理解することが重要です。そのため、基本的にすべての計画機能がサポートされています。 SAP Analytics Cloud の予測シナリオはサポートされていますか。はい、SAP Datasphereにデプロイされた計画モデルに対して時系列予測を実行できます。Seamless Planningとは関係なく、将来的には SAP Analytics Cloudの新規計画モデルに対するSmart Predict(回帰予測および分類予測)のリリースも計画しています。ここでも、SAP Datasphereにデプロイされたモデルでも使用できます。予測シナリオは、SAP Datasphereのデータマーケットプレイスのデータおよび履歴データへのよりシームレスなアクセスが可能になり、将来特に恩恵を受ける領域です。SAP Analytics Cloud, add-in for Microsoft Office はサポートされていますか。はい、サポートされます。 SAP Datasphere での利用SAP Analytics Cloud のオブジェクトは、SAP Datasphere でどのように公開および利用されますか。モデルのファクトテーブルと公開ディメンションテーブルについては、データビルダでファクトテーブルと公開ディメンションテーブルの公開を選択できます。SAP Analytics Cloudのモデルでは、基礎となるデータファンデーションが “ローカルテーブル (ファクト)” として公開されますが、公開ディメンションテーブルでは、翻訳テーブル (多言語の説明を保存) および将来的には階層テーブルに関連付けられた “ローカルテーブル (ディメンション)” としてマスタデータが公開されます。その後、SAP Datasphereでは、SAP Analytics Cloudで公開されているオブジェクトをグラフィックビュー、SQL ビュー、分析モデル、変換フローなどで使用できます。SAP Analytics Cloud オブジェクトを SAP Datasphere で直接変更することはできますか。SAP Analytics Cloudオブジェクトは、SAP Datasphereでは読込専用モードで表示されます。つまり、SAP Datasphereではこれらのオブジェクトに対して構造的な変更を行うことはできません。SAP Datasphereの別のスペースで計画データを共有できますか。SAP Analytics Cloudのモデルおよび公開ディメンションが SAP Datasphereで公開されると、SAP Datasphereのモデラで共有機能を使用して、これらのオブジェクトを他のスペースと共有することを選択できます。SAP Datasphereのテナントの計画モデルおよびアクティビティの影響を監視することはできますか。Seamless Planningでは、計画モデルが SAP Datasphereのスペースにデプロイされます。そのため、ディスクとメモリが消費されます。また、データアクションの公開や実行などの計画アクティビティが SAP Datasphereのデータベースで実行されます。SAP Datasphereのシステムモニタを使用して、これらのロードを追跡することができます。 計画に関する行動・操作SAP Datasphereで計画データを直接変更することはできますか。SAP Analytics Cloudのインタフェースでは、モデル構造およびすべてのデータ変更が引き続き管理されます。SAP Datasphereで計画ファクトテーブルに直接書込することはできません。 ただし、計画モデルで SAP Datasphereのデータを利用するための拡張を将来的に予定しています。 SAP Datasphereでは、Python、Azure、Pandas などのアルゴリズムのライブラリにアクセスして、SAP Analytics Cloudの計画機能を拡張できますか。Python のようなプログラミング言語は、ETL、レポートティング、分析など、多くの領域でSAP Datasphereを拡張し、Pandas や NumPy などのライブラリへのアクセスを提供できます。概要については、こちらを参照してください。また、このブログでは、埋め込まれたPredictive Analysis Libraryを使用して、時系列予測でSAP Business AIのプロジェクトを実装する方法を示しています。 アクセス、ロール、セキュリティに関してユーザに必要なロールは何ですか。モデルをSAP Datasphere に保存し、SAP Datasphereのアセットを構築する場合SAP Analytics Cloudのモデラおよび SAP DatasphereのDW モデラ、またはSAP Analytics Cloudでモデルとモデリングアセットを作成し、SAP Datasphereのスペースに保存するための同等のロール。 (SAP Datasphere のデータビルダに対する読み込みおよび作成権限が必要) SAP Datasphereでビューおよび分析モデルを作成するための SAP DatasphereのDW モデラロールまたは同等の権限。SAP DatasphereのDW コンシューマロールまたはこれに相当するロールは、スペース内のオブジェクトを表示することが可能。計画担当者は SAP Datasphereにユーザを持っている必要があります。さらに、SAP Analytics Cloudで既知のロールおよびデータアクセスが必要です。(データアクセス制御またはロール、Seamless Planningにおける変更はなし)分析モデルに基づくレポートは、SAP Datasphereによって保護されます。 読込アクセスおよびSAP Datasphereのデータアクセス制御が考慮されます。また、ストーリーを表示するには、SAP Analytics Cloudの既知のロールが必要です。Seamless Planningにおける変更はありません。計画モデルのデータ権限はどのように処理されますか。計画モデルの場合、データアクセス制御およびロール/モデルのデータプライバシーは、データを保護するためのツールとして残り続けます。双方の機能の調和は、将来的に拡張する可能性があります。SAP Analytics CloudとSAP Datasphereに共通のユーザ管理はありますか。現在、共通のユーザ管理は計画されていません。既存の設定に基づいてユーザ管理プロセスを合理化するためには、SAP Analytics Cloud および SAP Datasphereの 全体にユーザ変更を伝送するようにカスタムSAML アイデンティティプロバイダを設定することができます。詳細については、こちらを参照してください。 制限Seamless Planningを使用する場合の機能制約はありますか。Seamless Planningを使用していないモデルに対して提供される機能と比較して、以下の機能の違いに注意してください (QRC4.2024 以降) 。SAPは、早急にそれらを対応するよう進めています。データエクスポートサービスのデルタサブスクリプションは利用できません。 (今後サポート予定)SAP Datasphereモデル上のオブジェクトに対して、新しいメンバーセレクタが表示されません。 (サポート予定: 2025年 第 1 四半期)地理マップの制限 (今後サポート予定):地理エリアは地理マップに表示されません。地理マップのコロプレスレイヤに表示される地理座標は表示されません。データアナライザのアーティファクトが SAP Datasphereのスペースに含まれている場合、コンテンツネットワークのインポートパッケージを SAP Datasphereのスペースに再ポイントすることはできません。 (サポート予定: 2025年 第 1 四半期)Seamless Planningの現在の範囲において、重要な機能制限は何ですか。Controlled Release後のリリースで削除する機能の制限事項については、以下を参照してください。 複数のモデル間で公開ディメンションを共有できるのは、モデルと公開ディメンションが同じ SAP Datasphereのスペースにデプロイされている場合のみです。通貨レートテーブルについても同様です。階層はSAP Datasphereに公開されません。必要な場合は、SAP Datasphere で再構築する必要があります。SAP Analytics Cloudのモデル間計画アクティビティ (データアクションモデル間コピーステップなど) は、必要なモデルが同じ永続性(SAP Analytics Cloud に全てある、または SAP Datasphereに全てある) で、同じ SAP Datasphereのスペースにデプロイされている場合にのみ許可されます。Seamless Planningのモデルでサポートされない機能はありますか。Seamless Planningの計画モデルではサポートされない機能がいくつかあります。なぜなら今後SAP Analytics Cloud からフェーズアウトされるためです。将来的にサポートする計画はありません。従来のストーリーエクスペリエンス:Seamless Planningの計画モデルは、最適化されたデザインエクスペリエンスでのみ利用できます。入力タスク:最適化されたデザインエクスペリエンスでは提供を予定していないため、代わりに SAP Analytics Cloudのカレンダ機能を使用してください。 将来のスコープ今後どのような機能が予定されていますか。まず、上記の制限を解除するよう進める予定です。次に、データの相互利用の強化・モデリング作業の合理化を行い、多様な計画業務のユースケースに貢献するための付加価値の高い機能を提供予定です。具体的なアイデアを一部ですが以下に記載します。(ライブ) SAP Datasphereデータの相互利用新しいアーキテクチャへの既存の SAP Analytics Cloudコンテンツの移行サポートSAP Datasphereからのディメンションの再利用マルチアクションおよびタスクチェーンによる SAP Analytics Cloud とSAP Datasphere間のワークフローのクロスオーケストレーション ライセンスSeamless Planningを使用するには、どのライセンスが必要ですか。SAP Analytics CloudとSAP Datasphereの両方のライセンスを所有する必要があります。SAP Analytics Cloudは主にユーザライセンスで、SAP Datasphereは容量によって変わるライセンス体系であり、Seamless Planningのシナリオでは、SAP Analytics Cloudの計画機能のユーザライセンスを取得し、SAP Datasphereでは必要なハードウェア (ストレージ、メモリ、計算) のライセンスを取得します。 まとめSeamless Planningは大きな変化であり、また同時に大きなチャンスです。このブログポストを継続的に修正・更新していきますので、引き続き活用ください。 Read More Technology Blogs by SAP articles
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