SAP Business Data CloudについてのFAQ

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本ブログでは2025213日にSAP Business Unleashedイベント内にて発表されたSAP Business Data Cloudについてこちらのブログを参考に製品概要についてご案内をさせていただきます。

SAP Business Data Cloudとは?

SAP Business Data Cloudはアプリケーション、データ、AI を統合することで、新しい時代の企業経営に求められる包括的な視点を提供することを目的としてSAPBusiness Suite 戦略の中核に位置付けられており、SAPSAP以外のデータをシームレスに連携しながらすべての SAP データを統合および管理するSaaSソリューションです。

データファブリック戦略に基づいたSAP DatasphereSAP Analytics Cloud、既存SAP BWやSAP BW/4HANAのクラウド移行を支援するBWモダナイゼーションや、ML/AI開発ユースケースの拡張における SAP Databricks 。また、ビジネスコンテキスト対応のIntelligent Applicationsと組み合わされ、SAP の業務アプリケーションから整えられたデータプロダクトが提供されます。

 

ここからはBDCに関するよくある質問をご紹介します。

SAP Business Data Cloud についてのFAQ

SAP Business Data Cloudには何が含まれますか?

SAP Business Data Cloudには以下のコンポーネントが含まれ、これらのコンポーネントを組み合わせることでSAPおよびSAP以外のデータをシームレスに連携し、これまで以上にお客様がデータを利活用できるよう支援するソリューションとして提供します。

SAP Datasphere:ビジネスセマンティクスを活かしたデータ連携、統合、管理、およびカスタムデータプロダクトの定義のための機能など情報活用に必要な幅広い機能を提供します。SAP Analytics Cloud:意思決定を支援する統合アナリティクスとしてデータの可視化、機械学習によるインサイトの提供、予算編成などの計画業務を1つのソリューションで実現します。SAP BW, SAP BW/4HANA PCE:豊富な実績を持つデータウェアハウスであるSAP Business WarehouseおよびSAP BW/4HANA のお客様へスムーズにパブリッククラウドへ移行するためのBWモダナイゼーションを可能にします。一方、データプロダクトジェネレーターを活用して、BW のデータとセマンティクスに基づいたカスタムデータプロダクトを作成することができます。SAP Databricks:最新のML/AIを搭載したデータプラットフォームとして、デルタシェア・ゼロコピーによるシームレスなデータ連携によるビジネスコンテキストを加味したML/AIユースケースの拡張を実現します。Intelligent Applicationsおよびデータプロダクト: SAPアプリケーションデータとメタデータを直ぐに使える形でSAPデータプロダクトとして提供します。また、それらに基づき構築された業務機能領域ごとの分析モデルやダッシュボードなど、SAP管理下で提供されるコンテンツをIntelligent Applicationsとして提供します。 これによりSAPアプリケーションとのデータ連携を自動化し、ベストプラクティスに基づいた正確で迅速な情報を提供し、信頼性の高いデータ活用・意思決定を支援します。データカタログ: さまざまなデータソースのメタデータの管理をサポートするセントラルコンポーネントです。このカタログは、データプロダクトの管理および容易な発見・活用を促進するための重要なコンポーネントであり、ユーザーがビジネスプロセスに必要なデータへの効率的なアクセスを実現します。

 

データプロダクトとは?

データとセマンティクス (データの意味合いやどのようなデータが入っているのかという付加情報)との整合性を確保し、エンドユーザーにとって分りやすく活用しやすい形で管理し、データプロダクトとして提供します。

SAPの管理の基でSAP S/4HANASAP Aribaの財務データ、支出データ、サプライチェーンデータから、SAP SuccessFactorsの人材データまで、SAPアプリケーション間のあらゆるビジネスプロセスをカバーするデータプロダクトを提供することで、ユーザーはデータ抽出の再構築や維持にかかるコストを負担することなく、信頼できる高品質なデータにアクセスできます。

また、SAP データプロダクトは後続でご紹介するIntelligent Applicationsで使用されます。Intelligent Applications Datasphere の分析モデルおよび事前定義された Analytics Cloudのストーリーをカバーしており、ユースケースを拡大しSAP BTP で構築されたプロコードアプリケーションも活用することを目指しています。

Intelligent Applicationsとは?

Intelligent Applicationsとは、業務機能領域ごとの分析モデルやダッシュボードなど、SAPデータプロダクトに基づき構築されたSAP管理下で提供されるコンテンツです。 SAPアプリケーションとのデータ連携を自動化し、ベストプラクティスに基づいた正確で迅速な情報を提供し、信頼性の高いデータ活用・意思決定を支援します。

これらのアプリは、運転資本管理や販売管理、ピープルアナリティクスなどさまざまな領域における重要な意思決定を自動化するために不可欠なビジネスアプリケーションと統合されています。

 

現在利用しているSAP Analytics CloudSAP Datasphereの環境は引き続き利用することができますか?また、SAP Business Data Cloudの契約が無くても使用ができますか?

現在ご利用いただいているSAP Datasphereの環境を引き続きご使用いただくことが可能です。
2025年下半期には現在のSAP Datasphere環境からSAP Business Data Cloudへのシームレスな移行のサポート開始を予定しておりますが、SAP Business Data Cloudへの移行は必須ではございません。

 

現在のSAP Analytics CloudSAP Datasphere SAP Business Data Cloudへ統合する場合にどうすればよいですか?

SAP Datasphereは、今後利用可能となる移行のサービスを使用することでSAP Business Data Cloudへ現在のサービスを中断することなく移行をすることができるようになる予定です。これにより、現在ご利用いただいているSAP DatasphereSAP Business Data Cloudへシームレスに移行し、Intelligent ApplicationsやデータプロダクトなどSAP Business Data Cloudで提供される新しい機能やサービスを活用することができます。

 

SAP Datasphere, SAP BW Bridgeは、引き続き SAP Business Data Cloudでサポートされていますか?

SAP Datasphere, SAP BW Bridgeは、SAP Business Data Cloud のコンテキストでも引き続きサポートされます。クラウドシフトに伴うBWモダナイゼーションにおいてSAP Business Data Cloudではコンポーネントとして組み込まれるSAP BWあるいはSAP BW/4HANAの利用により既存資産とデータを継続利用しながら「BWデータプロダクト」という形でデータを保持することができます。そのため、SAPデータプロダクトやIntelligent Appsと組み合わせた活用など幅広いユースケースに対応可能なため、SAP Business Data Cloudを利用したパブリッククラウドへの段階的な移行を推奨します。

ロードマップや製品チュートリアルについて

SAP Business Data Cloudはどのデータセンタで利用できますか?

SAP Business Data Cloudのサービス開始当初はヨーロッパ、アメリカ東部のAWSのデータセンタで利用できるようになります。日本のデータセンターは5月中に提供開始となる予定です。

また、2025年半ばまでにGCPのデータセンターでも提供を開始、2025 年下半期には Microsoft Azure のデータセンターも提供を予定しています。

 

SAP Business Data Cloudのロードマップを教えて下さい。

2025年5月より正式な提供が開始されました。それに伴い製品ロードマップが公開され、以下よりご確認いただけます。

Road Map Explorerこちら

 

利用可能な学習チュートリアルはありますか?

SAP Business Data Cloud 製品ツアーをご覧ください。このツアーは、SAP Business Data Cloud の機能を体験するためのクリックスルーデモです。

 Learning Journey のチュートリアルではさらに詳しく学習することができます。

 

さいごに

SAP Business Data Cloudのローンチイベントは2025213日に英語で実施されました。こちらより録画をご確認いただくことが出来ます。

また、日本語でも製品ページやヘルプポータルなど、順次情報が公開されております。

SAP Business Data Cloud製品ページこちらSAP Business Data CloudのヘルプページはこちらSAP Communityへの参加はこちら

 

 

 

​ 本ブログでは2025年2月13日にSAP Business Unleashedイベント内にて発表されたSAP Business Data Cloudについてこちらのブログを参考に製品概要についてご案内をさせていただきます。SAP Business Data Cloudとは?SAP Business Data Cloudはアプリケーション、データ、AI を統合することで、新しい時代の企業経営に求められる包括的な視点を提供することを目的としてSAPのBusiness Suite 戦略の中核に位置付けられており、SAPとSAP以外のデータをシームレスに連携しながらすべての SAP データを統合および管理するSaaSソリューションです。データファブリック戦略に基づいたSAP DatasphereやSAP Analytics Cloud、既存SAP BWやSAP BW/4HANAのクラウド移行を支援するBWモダナイゼーションや、ML/AI開発ユースケースの拡張における SAP Databricks 。また、ビジネスコンテキスト対応のIntelligent Applicationsと組み合わされ、SAP の業務アプリケーションから整えられたデータプロダクトが提供されます。 ここからはBDCに関するよくある質問をご紹介します。SAP Business Data Cloud についてのFAQSAP Business Data Cloudには何が含まれますか?SAP Business Data Cloudには以下のコンポーネントが含まれ、これらのコンポーネントを組み合わせることでSAPおよびSAP以外のデータをシームレスに連携し、これまで以上にお客様がデータを利活用できるよう支援するソリューションとして提供します。SAP Datasphere:ビジネスセマンティクスを活かしたデータ連携、統合、管理、およびカスタムデータプロダクトの定義のための機能など情報活用に必要な幅広い機能を提供します。SAP Analytics Cloud:意思決定を支援する統合アナリティクスとしてデータの可視化、機械学習によるインサイトの提供、予算編成などの計画業務を1つのソリューションで実現します。SAP BW, SAP BW/4HANA PCE:豊富な実績を持つデータウェアハウスであるSAP Business WarehouseおよびSAP BW/4HANA のお客様へスムーズにパブリッククラウドへ移行するためのBWモダナイゼーションを可能にします。一方、データプロダクトジェネレーターを活用して、BW のデータとセマンティクスに基づいたカスタムデータプロダクトを作成することができます。SAP Databricks:最新のML/AIを搭載したデータプラットフォームとして、デルタシェア・ゼロコピーによるシームレスなデータ連携によるビジネスコンテキストを加味したML/AIユースケースの拡張を実現します。Intelligent Applicationsおよびデータプロダクト: SAPアプリケーションデータとメタデータを直ぐに使える形でSAPデータプロダクトとして提供します。また、それらに基づき構築された業務機能領域ごとの分析モデルやダッシュボードなど、SAP管理下で提供されるコンテンツをIntelligent Applicationsとして提供します。 これによりSAPアプリケーションとのデータ連携を自動化し、ベストプラクティスに基づいた正確で迅速な情報を提供し、信頼性の高いデータ活用・意思決定を支援します。データカタログ: さまざまなデータソースのメタデータの管理をサポートするセントラルコンポーネントです。このカタログは、データプロダクトの管理および容易な発見・活用を促進するための重要なコンポーネントであり、ユーザーがビジネスプロセスに必要なデータへの効率的なアクセスを実現します。 データプロダクトとは?データとセマンティクス (データの意味合いやどのようなデータが入っているのかという付加情報)との整合性を確保し、エンドユーザーにとって分りやすく活用しやすい形で管理し、データプロダクトとして提供します。SAPの管理の基でSAP S/4HANAやSAP Aribaの財務データ、支出データ、サプライチェーンデータから、SAP SuccessFactorsの人材データまで、SAPアプリケーション間のあらゆるビジネスプロセスをカバーするデータプロダクトを提供することで、ユーザーはデータ抽出の再構築や維持にかかるコストを負担することなく、信頼できる高品質なデータにアクセスできます。また、SAP データプロダクトは後続でご紹介するIntelligent Applicationsで使用されます。Intelligent Applicationsは Datasphere の分析モデルおよび事前定義された Analytics Cloudのストーリーをカバーしており、ユースケースを拡大しSAP BTP で構築されたプロコードアプリケーションも活用することを目指しています。Intelligent Applicationsとは?Intelligent Applicationsとは、業務機能領域ごとの分析モデルやダッシュボードなど、SAPデータプロダクトに基づき構築されたSAP管理下で提供されるコンテンツです。 SAPアプリケーションとのデータ連携を自動化し、ベストプラクティスに基づいた正確で迅速な情報を提供し、信頼性の高いデータ活用・意思決定を支援します。これらのアプリは、運転資本管理や販売管理、ピープルアナリティクスなどさまざまな領域における重要な意思決定を自動化するために不可欠なビジネスアプリケーションと統合されています。 現在利用しているSAP Analytics CloudやSAP Datasphereの環境は引き続き利用することができますか?また、SAP Business Data Cloudの契約が無くても使用ができますか?現在ご利用いただいているSAP Datasphereの環境を引き続きご使用いただくことが可能です。2025年下半期には現在のSAP Datasphere環境からSAP Business Data Cloudへのシームレスな移行のサポート開始を予定しておりますが、SAP Business Data Cloudへの移行は必須ではございません。 現在のSAP Analytics CloudやSAP Datasphereを SAP Business Data Cloudへ統合する場合にどうすればよいですか?SAP Datasphereは、今後利用可能となる移行のサービスを使用することでSAP Business Data Cloudへ現在のサービスを中断することなく移行をすることができるようになる予定です。これにより、現在ご利用いただいているSAP DatasphereはSAP Business Data Cloudへシームレスに移行し、Intelligent ApplicationsやデータプロダクトなどSAP Business Data Cloudで提供される新しい機能やサービスを活用することができます。 SAP Datasphere, SAP BW Bridgeは、引き続き SAP Business Data Cloudでサポートされていますか?SAP Datasphere, SAP BW Bridgeは、SAP Business Data Cloud のコンテキストでも引き続きサポートされます。クラウドシフトに伴うBWモダナイゼーションにおいてSAP Business Data Cloudではコンポーネントとして組み込まれるSAP BWあるいはSAP BW/4HANAの利用により既存資産とデータを継続利用しながら「BWデータプロダクト」という形でデータを保持することができます。そのため、SAPデータプロダクトやIntelligent Appsと組み合わせた活用など幅広いユースケースに対応可能なため、SAP Business Data Cloudを利用したパブリッククラウドへの段階的な移行を推奨します。ロードマップや製品チュートリアルについてSAP Business Data Cloudはどのデータセンタで利用できますか?SAP Business Data Cloudのサービス開始当初はヨーロッパ、アメリカ東部のAWSのデータセンタ-で利用できるようになります。日本のデータセンターは5月中に提供開始となる予定です。また、2025年半ばまでにGCPのデータセンターでも提供を開始、2025 年下半期には Microsoft Azure のデータセンターも提供を予定しています。 SAP Business Data Cloudのロードマップを教えて下さい。2025年5月より正式な提供が開始されました。それに伴い製品ロードマップが公開され、以下よりご確認いただけます。Road Map Explorerはこちら 利用可能な学習チュートリアルはありますか?SAP Business Data Cloud 製品ツアーをご覧ください。このツアーは、SAP Business Data Cloud の機能を体験するためのクリックスルーデモです。 Learning Journey のチュートリアルではさらに詳しく学習することができます。 さいごにSAP Business Data Cloudのローンチイベントは2025年2月13日に英語で実施されました。こちらより録画をご確認いただくことが出来ます。また、日本語でも製品ページやヘルプポータルなど、順次情報が公開されております。SAP Business Data Cloud製品ページはこちらSAP Business Data CloudのヘルプページはこちらSAP Communityへの参加はこちら     Read More Technology Blog Posts by SAP articles 

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