その2まででDMSへフォルダを作成し、ファイルのアップロードを行うロジックが完成しましたので、今度はこのSAP Build AppsのアプリケーションからSAP Build Process Automationのプロセスを起動するロジックを作成します。アップロードしたファイル(フォルダ)の情報を付けて起動しますのでSAP Build Process Automation上でこのファイルの参照が出来るようになります。
基本的な方法は以前解説した方法と同じです。
SAP Build AppsではIntegrationsからSAP Build Libraryでその1で作成したプロセスを使用できるようにします。
ここで一覧にデプロイしたプロセスが出てこないという方、大体はPublishを忘れていますよ。
Execute Workflowボタンのロジックを作成します。ロジックとしては単純です。
重要なのはTrigger Processです。Integrationsから使えるようにしたプロセスを選択します。
Input ParametersとしてObject with Propertiesを選択し、Formulaを使用して値を設定します。
その1で解説したとおり、フォルダIDの情報は”spa-res:cmis:folderid:<DMS上のフォルダID>”という形式で渡す必要があります。フォルダIDはフォルダ作成時にAPIの返り値からApplication Variablesに代入したはずです。その値に”spa-res:cmis:folderid:”を文字列連結します。
これでロジックは完成です。テストしてみましょう。
テスト
作成したBuild Appsアプリケーションを実行します。
File Uploadボタンをクリックするとファイル選択のダイアログが開きますので、今回はPDF文書をアップロードします。テスト用に単純なPDF文書をWordで作成しました。
ファイルアップロードAPIの後に設定したダイアログの設定内容に依存しますが、とりあえずアップロード出来たようです。デバッグの状態ではちゃんとフォルダを作成しアップロード出来ているかReuseUIやDMSのAPIから確認したほうが良いでしょう。
では次にExecute Workflowボタンをクリックし、SAP Build Process Automationのプロセスを起動します。
このプロセス(その1で作成)はAPIでトリガーされた後、自分自身にファイルが添付されたフォームを送信する構造です。SAP Build LobbyからMy Inboxを開きます。
自分自身にフォームが届いています。添付ファイルもあるようです。中身を確認してみます。
SAP Build AppsからアップロードしたPDFファイルであることが確認できました。
このようにしてSAP Build Appsでファイルをアップロードし、SAP Build Process Automationのワークフローへ連携が可能です。以前解説した通り、SAP Build AppsではSAP Build Process Automationよりよりアプリケーション的な処理を行うことが出来ます。SAP Build Process Automationのフォームでは無理なこと、例えばも大分類→中分類→小分類→製品といった絞り込み検索や外部システムとのインタラクティブな連携も可能です。ワークフローのトリガーとなる申請画面にSAP Build Appsを使用するのはお勧めの使い方です。
また、“spa-res:cmis:folderid:”+フォルダIDという形式でプロセスをトリガする際に渡せば他のアプリからでもDMSにアップロードしたファイルを連携出来ると言うことも重要なポイントです。(SAP Build Process Automationで使用しているDMSレポジトリと同じレポジトリである必要はありますが)
お客様の使い方をお聞きする限り、ワークフローにファイルを添付するというのは多いパターンのようです。出来ることが大幅に増えると思いますのでぜひやってみてください。
※この記事はその2からの続き物です。その1はこちら。その2まででDMSへフォルダを作成し、ファイルのアップロードを行うロジックが完成しましたので、今度はこのSAP Build AppsのアプリケーションからSAP Build Process Automationのプロセスを起動するロジックを作成します。アップロードしたファイル(フォルダ)の情報を付けて起動しますのでSAP Build Process Automation上でこのファイルの参照が出来るようになります。基本的な方法は以前解説した方法と同じです。SAP Build AppsではIntegrationsからSAP Build Libraryでその1で作成したプロセスを使用できるようにします。ここで一覧にデプロイしたプロセスが出てこないという方、大体はPublishを忘れていますよ。Execute Workflowボタンのロジックを作成します。ロジックとしては単純です。重要なのはTrigger Processです。Integrationsから使えるようにしたプロセスを選択します。Input ParametersとしてObject with Propertiesを選択し、Formulaを使用して値を設定します。その1で解説したとおり、フォルダIDの情報は”spa-res:cmis:folderid:<DMS上のフォルダID>”という形式で渡す必要があります。フォルダIDはフォルダ作成時にAPIの返り値からApplication Variablesに代入したはずです。その値に”spa-res:cmis:folderid:”を文字列連結します。これでロジックは完成です。テストしてみましょう。 テスト作成したBuild Appsアプリケーションを実行します。File Uploadボタンをクリックするとファイル選択のダイアログが開きますので、今回はPDF文書をアップロードします。テスト用に単純なPDF文書をWordで作成しました。ファイルアップロードAPIの後に設定したダイアログの設定内容に依存しますが、とりあえずアップロード出来たようです。デバッグの状態ではちゃんとフォルダを作成しアップロード出来ているかReuseUIやDMSのAPIから確認したほうが良いでしょう。では次にExecute Workflowボタンをクリックし、SAP Build Process Automationのプロセスを起動します。このプロセス(その1で作成)はAPIでトリガーされた後、自分自身にファイルが添付されたフォームを送信する構造です。SAP Build LobbyからMy Inboxを開きます。自分自身にフォームが届いています。添付ファイルもあるようです。中身を確認してみます。SAP Build AppsからアップロードしたPDFファイルであることが確認できました。このようにしてSAP Build Appsでファイルをアップロードし、SAP Build Process Automationのワークフローへ連携が可能です。以前解説した通り、SAP Build AppsではSAP Build Process Automationよりよりアプリケーション的な処理を行うことが出来ます。SAP Build Process Automationのフォームでは無理なこと、例えばも大分類→中分類→小分類→製品といった絞り込み検索や外部システムとのインタラクティブな連携も可能です。ワークフローのトリガーとなる申請画面にSAP Build Appsを使用するのはお勧めの使い方です。また、”spa-res:cmis:folderid:”+フォルダIDという形式でプロセスをトリガする際に渡せば他のアプリからでもDMSにアップロードしたファイルを連携出来ると言うことも重要なポイントです。(SAP Build Process Automationで使用しているDMSレポジトリと同じレポジトリである必要はありますが)お客様の使い方をお聞きする限り、ワークフローにファイルを添付するというのは多いパターンのようです。出来ることが大幅に増えると思いますのでぜひやってみてください。 Read More Technology Blogs by SAP articles
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