はじめてのSAP Analytics Cloud BI – 用語入門

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本ブログシリーズSAP Analytics CloudBI機能を使ってダッシュボードやレポートの作成を行う方を対象とし、SAP Analytics CloudBIにおける基本の操作やTipsをハンズオン形式でご紹介します。

本ブログでは、SAP Analytics Cloudのダッシュボードやレポートを作成する際に登場する基礎的な用語をご紹介します。

目次:

「モデル」と「ストーリー」「メジャー」と「ディメンション」

※ SAP Analytics Cloudは、四半期に1度のペースで製品のバージョンアップが実施されます。そのため今後のバージョンアップにより、本ブログで紹介する画面キャプチャや、操作が異なる可能性があることをご了承ください。(本ブログは2025年6月に作成しています。)

「モデル」と「ストーリー」

SAP Analytics Cloudでダッシュボード・レポートを作成する際、データの定義を行ったり、データを格納する箱となるデータモデルと、チャートやテーブルなどを使用してデータを表現または分析するフロント部分となるストーリーがセットで必要になります。

モデル

モデルでは、ストーリーで可視化させる準備として、データのモデル構造の定義(メジャー・ディメンション)や計算項目の追加、各ディメンションのタイプや階層・プロパティ・緯度/経度の情報の定義を行うことができます。

またモデル以外に、よりアドホックにデータの準備を行うことができるデータセットがあります。
モデルとデータセットの違いや、詳細についてはヘルプページをご覧ください:データセットまたはモデルのどちらかを選択 | SAP Help Portal

ストーリー

ストーリーでは、様々なチャート(棒グラフ、円グラフ、バブルチャートなど)やテーブル、地図などでデータを表現することができます。ストーリーの中にページを複数作成し、目的別のダッシュボード・レポートを作成します。一つのストーリー/ページに複数のモデルからデータを表示することが可能なため、様々なデータを参照・分析するダッシュボード・レポートを作成することができます。

ストーリーのページには、「レスポンシブ」ページと「キャンバス」ページの2種類があります。
レスポンシブは、さまざまな画面サイズで表示するときに自動的にリサイズされるレイアウトを作成できます。ストーリーをデスクトップブラウザだけでなく、モバイルアプリでも使用予定の場合はレスポンシブで作成することを推奨します。
キャンバスは、チャート、テーブルなどのオブジェクトをピクセル単位で配置することができます。デスクトップブラウザのみでの使用で、カチッとしたストーリーを作成したい場合はキャンバスで作成することを推奨します。
ストーリを新しく作成する際に、レスポンシブまたはキャンバスを選択して作成することになりますが、一つのストーリーにレスポンシブとキャンバスページを混在させることも可能です。

「メジャー」と「ディメンション」

SAP Analytics Cloudでは、データの各項目をメジャーもしくはディメンションのどちらかに分けて管理します。売上高・売上原価のような金額や件数、従業員数などの数値項目をメジャーと呼び、地域や品目、事業領域など分析軸となる項目をディメンションと呼びます。

メジャーとディメンションは、チャートやテーブルの作成の際に使用します。例えば、以下のように製品カテゴリ―別の売上を確認するようなチャートを作成したい場合、メジャーを「売上」、ディメンションを「製品カテゴリー」とすることで作成することができます。

メジャー

メジャーでは、金額だけでなく人数や件数なども扱うことができます。金額の場合、JPYやUSDなど通貨タイプを設定でき、金額以外の場合でも、単位(%やkgなど)を自由に追加することができます。値の集計方法を合計だけではく、平均や件数、最大などに、メジャーごとに設定することができます。

ディメンション

ディメンションのタイプは、以下の5つがあります。

ディメンションタイプ用途バージョン実績、予算、計画、予測などのカテゴリに分けて管理勘定売上高、売上原価、販管費、純利益、現金、買掛金などの勘定科目を管理
階層、式、通貨、単位などの定義が可能日付時間的な要素
年、半期、四半期、月、日など複数の粒度で管理される一般あらゆる種類のビジネスデータを分類・分析するために汎用的に使用可能
プロパティとして説明、親子階層、通貨、緯度・経度などの定義が可能組織組織構造を管理
組織の責任者や通貨属性なども管理可能

メジャーとディメンションの詳細についてはヘルプページをご覧ください:ディメンションとメジャーについて | SAP Help Portal

以上、基礎的な用語のご紹介でした。SAP Analytics Cloudは様々な表現や便利な機能があり、本ブログシリーズでご紹介しています。
はじめてのSAP Analytics Cloud BI – シリーズまとめ – SAP Community からご参照ください。

 

​ 本ブログシリーズはSAP Analytics CloudのBI機能を使ってダッシュボードやレポートの作成を行う方を対象とし、SAP Analytics CloudのBIにおける基本の操作やTipsをハンズオン形式でご紹介します。本ブログでは、SAP Analytics Cloudのダッシュボードやレポートを作成する際に登場する基礎的な用語をご紹介します。目次:「モデル」と「ストーリー」「メジャー」と「ディメンション」※ SAP Analytics Cloudは、四半期に1度のペースで製品のバージョンアップが実施されます。そのため今後のバージョンアップにより、本ブログで紹介する画面キャプチャや、操作が異なる可能性があることをご了承ください。(本ブログは2025年6月に作成しています。)「モデル」と「ストーリー」SAP Analytics Cloudでダッシュボード・レポートを作成する際、データの定義を行ったり、データを格納する箱となるデータモデルと、チャートやテーブルなどを使用してデータを表現または分析するフロント部分となるストーリーがセットで必要になります。モデルモデルでは、ストーリーで可視化させる準備として、データのモデル構造の定義(メジャー・ディメンション)や計算項目の追加、各ディメンションのタイプや階層・プロパティ・緯度/経度の情報の定義を行うことができます。またモデル以外に、よりアドホックにデータの準備を行うことができるデータセットがあります。モデルとデータセットの違いや、詳細についてはヘルプページをご覧ください:データセットまたはモデルのどちらかを選択 | SAP Help Portalストーリーストーリーでは、様々なチャート(棒グラフ、円グラフ、バブルチャートなど)やテーブル、地図などでデータを表現することができます。ストーリーの中にページを複数作成し、目的別のダッシュボード・レポートを作成します。一つのストーリー/ページに複数のモデルからデータを表示することが可能なため、様々なデータを参照・分析するダッシュボード・レポートを作成することができます。ストーリーのページには、「レスポンシブ」ページと「キャンバス」ページの2種類があります。レスポンシブは、さまざまな画面サイズで表示するときに自動的にリサイズされるレイアウトを作成できます。ストーリーをデスクトップブラウザだけでなく、モバイルアプリでも使用予定の場合はレスポンシブで作成することを推奨します。キャンバスは、チャート、テーブルなどのオブジェクトをピクセル単位で配置することができます。デスクトップブラウザのみでの使用で、カチッとしたストーリーを作成したい場合はキャンバスで作成することを推奨します。ストーリを新しく作成する際に、レスポンシブまたはキャンバスを選択して作成することになりますが、一つのストーリーにレスポンシブとキャンバスページを混在させることも可能です。「メジャー」と「ディメンション」SAP Analytics Cloudでは、データの各項目をメジャーもしくはディメンションのどちらかに分けて管理します。売上高・売上原価のような金額や件数、従業員数などの数値項目をメジャーと呼び、地域や品目、事業領域など分析軸となる項目をディメンションと呼びます。メジャーとディメンションは、チャートやテーブルの作成の際に使用します。例えば、以下のように製品カテゴリ―別の売上を確認するようなチャートを作成したい場合、メジャーを「売上」、ディメンションを「製品カテゴリー」とすることで作成することができます。メジャーメジャーでは、金額だけでなく人数や件数なども扱うことができます。金額の場合、JPYやUSDなど通貨タイプを設定でき、金額以外の場合でも、単位(%やkgなど)を自由に追加することができます。値の集計方法を合計だけではく、平均や件数、最大などに、メジャーごとに設定することができます。ディメンションディメンションのタイプは、以下の5つがあります。ディメンションタイプ用途バージョン実績、予算、計画、予測などのカテゴリに分けて管理勘定売上高、売上原価、販管費、純利益、現金、買掛金などの勘定科目を管理階層、式、通貨、単位などの定義が可能日付時間的な要素年、半期、四半期、月、日など複数の粒度で管理される一般あらゆる種類のビジネスデータを分類・分析するために汎用的に使用可能プロパティとして説明、親子階層、通貨、緯度・経度などの定義が可能組織組織構造を管理組織の責任者や通貨属性なども管理可能メジャーとディメンションの詳細についてはヘルプページをご覧ください:ディメンションとメジャーについて | SAP Help Portal以上、基礎的な用語のご紹介でした。SAP Analytics Cloudは様々な表現や便利な機能があり、本ブログシリーズでご紹介しています。はじめてのSAP Analytics Cloud BI – シリーズまとめ – SAP Community からご参照ください。   Read More Technology Blog Posts by SAP articles 

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