システムのOSは、End of Life(以下、EOL)を迎える前にバージョンを更新することが、システム運用において重要なタスクの一つです。
OSバージョンがEOLを過ぎると、新しいセキュリティパッチが提供されないこと、またテクニカルサポートが十分に提供されないことから、SAP S/4HANA Cloud Private EditionではTop Issueとしてもお客様にOSバージョンの更新を依頼しております。
本記事では、SAP S/4HANA Cloud Private Editionをご利用の際のOSバージョン管理についてご紹介します。
SAP for Meにて現在利用中のOSバージョンを確認する方法
SAP for Meへログイン後、以下の手順で確認できます。
「Services & Support」→「Private Cloud Workspace」→「Landscape Management」セクションの「My Systems」をクリックします。
また、以下のURLへアクセスすることで、お客様のシステムリストを確認することも可能です。
https://me.sap.com/privcloudlandscape2#?variant=standard
特定SIDのOSバージョンは、対象システムのSIDをクリックし、Factsheetタブにて確認できます。
下記はサンプル画面となります。
全システムの情報は、[Download Tables]をクリックすることで確認できます。
ダウンロードしたExcelファイルの「OS Version」または「OS Release」列をご確認ください。
サポートされるOSバージョン
SAP S/4HANA Cloud Private EditionでサポートされるOSバージョンは、SUSEのリリースとは異なります。
理由は、SUSEで新しいバージョンがリリースされた後に、RISE側で該当バージョンへの更新手順の確立および動作確認が必要となるためです。
そのため、該当SRテンプレートで選択可能なサービスパックおよびOSバージョンが基準となることをご承知おきください。
すべての作業に共通しますが、開発・品質保証・本番の順序で作業を計画し、ビジネスシナリオをお客様側でテストすることで、本番環境の安定稼働を確保することを推奨します。
リリース済みのSUSEバージョンおよびEOLは、下記SUSE公式サイトでご確認いただけます。
RISEでのEOLは、SUSE公式サイトに掲載されている「LTSS Ends」と同様です。
Product Support Lifecycle | SUSE
下記は、SUSE Linux Enterprise Server 15のサポート期限の例です。
利用するSRテンプレート
SRにてOSのアップデート/アップグレードをご紹介する前に、用語の定義を行います。
アップデート: メジャーバージョンは変更せず、マイナーバージョン(サービスパック)を更新すること。
例:SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4 → SUSE Linux Enterprise Server 15 SP5アップグレード: メジャーバージョンを変更すること。
例:SUSE Linux Enterprise Server 12 → SUSE Linux Enterprise Server 15
なお、本記事に記載のSR作成画面は、記事作成時点のものです
OSのアップデート
SRテンプレート: Update OS Service Pack (Linux)
Current OS version: ご利用中のバージョンが自動的に表示されます。Target Service Pack version: アップデートのターゲットバージョンを選択してください。Set system message (for ABAP systems): ABAPシステムにおいて、メンテナンス期間中に表示するシステムメッセージを設定するかどうかを指定する項目です。
OSのアップグレード
SRテンプレート: Upgrade SLES OS to Major Version
Current OS version: ご利用中のバージョンが自動的に表示されます。Target OS version: アップデートのターゲットバージョンを選択してください。Set system message (for ABAP systems): ABAPシステムにおいて、メンテナンス期間中に表示するシステムメッセージを設定するかどうかを指定する項目です。
SAP S/4HANA Cloud Private EditionでサポートされるSUSEの最新メジャーバージョンは現時点で15のため、Target OS versionでは選択可能な項目がありません。
まとめ
SAP S/4HANA Cloud Private Editionでは、OSバージョンをEOL前に更新することが重要です。
OSの更新には、サービスパック更新の「アップデート」とメジャーバージョン更新の「アップグレード」があります。
現在のOSバージョンはSAP for Meで確認でき、サポート対象OSバージョンはSAP S/4HANA Cloud Private Editionで定められております。
更新作業は開発・品質保証・本番環境の順序で計画し、テストを実施することで本番環境の安定稼働を確保することが推奨されます。
システムのOSは、End of Life(以下、EOL)を迎える前にバージョンを更新することが、システム運用において重要なタスクの一つです。OSバージョンがEOLを過ぎると、新しいセキュリティパッチが提供されないこと、またテクニカルサポートが十分に提供されないことから、SAP S/4HANA Cloud Private EditionではTop Issueとしてもお客様にOSバージョンの更新を依頼しております。本記事では、SAP S/4HANA Cloud Private Editionをご利用の際のOSバージョン管理についてご紹介します。SAP for Meにて現在利用中のOSバージョンを確認する方法SAP for Meへログイン後、以下の手順で確認できます。「Services & Support」→「Private Cloud Workspace」→「Landscape Management」セクションの「My Systems」をクリックします。また、以下のURLへアクセスすることで、お客様のシステムリストを確認することも可能です。https://me.sap.com/privcloudlandscape2#?variant=standard特定SIDのOSバージョンは、対象システムのSIDをクリックし、Factsheetタブにて確認できます。下記はサンプル画面となります。 全システムの情報は、[Download Tables]をクリックすることで確認できます。ダウンロードしたExcelファイルの「OS Version」または「OS Release」列をご確認ください。 サポートされるOSバージョンSAP S/4HANA Cloud Private EditionでサポートされるOSバージョンは、SUSEのリリースとは異なります。理由は、SUSEで新しいバージョンがリリースされた後に、RISE側で該当バージョンへの更新手順の確立および動作確認が必要となるためです。そのため、該当SRテンプレートで選択可能なサービスパックおよびOSバージョンが基準となることをご承知おきください。すべての作業に共通しますが、開発・品質保証・本番の順序で作業を計画し、ビジネスシナリオをお客様側でテストすることで、本番環境の安定稼働を確保することを推奨します。リリース済みのSUSEバージョンおよびEOLは、下記SUSE公式サイトでご確認いただけます。RISEでのEOLは、SUSE公式サイトに掲載されている「LTSS Ends」と同様です。Product Support Lifecycle | SUSE 下記は、SUSE Linux Enterprise Server 15のサポート期限の例です。 利用するSRテンプレートSRにてOSのアップデート/アップグレードをご紹介する前に、用語の定義を行います。アップデート: メジャーバージョンは変更せず、マイナーバージョン(サービスパック)を更新すること。例:SUSE Linux Enterprise Server 15 SP4 → SUSE Linux Enterprise Server 15 SP5アップグレード: メジャーバージョンを変更すること。例:SUSE Linux Enterprise Server 12 → SUSE Linux Enterprise Server 15なお、本記事に記載のSR作成画面は、記事作成時点のものです OSのアップデートSRテンプレート: Update OS Service Pack (Linux)Current OS version: ご利用中のバージョンが自動的に表示されます。Target Service Pack version: アップデートのターゲットバージョンを選択してください。Set system message (for ABAP systems): ABAPシステムにおいて、メンテナンス期間中に表示するシステムメッセージを設定するかどうかを指定する項目です。 OSのアップグレードSRテンプレート: Upgrade SLES OS to Major Version Current OS version: ご利用中のバージョンが自動的に表示されます。Target OS version: アップデートのターゲットバージョンを選択してください。Set system message (for ABAP systems): ABAPシステムにおいて、メンテナンス期間中に表示するシステムメッセージを設定するかどうかを指定する項目です。 SAP S/4HANA Cloud Private EditionでサポートされるSUSEの最新メジャーバージョンは現時点で15のため、Target OS versionでは選択可能な項目がありません。 まとめSAP S/4HANA Cloud Private Editionでは、OSバージョンをEOL前に更新することが重要です。OSの更新には、サービスパック更新の「アップデート」とメジャーバージョン更新の「アップグレード」があります。現在のOSバージョンはSAP for Meで確認でき、サポート対象OSバージョンはSAP S/4HANA Cloud Private Editionで定められております。更新作業は開発・品質保証・本番環境の順序で計画し、テストを実施することで本番環境の安定稼働を確保することが推奨されます。 Read More Technology Blog Posts by SAP articles
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